【19-20プレミアリーグ第2節】サウサンプトンvsリヴァプールの試合内容と感想

開幕戦でバーンリーに3-0と完敗したサウサンプトンと、UEFAスーパーカップで優勝するも中2日でこの試合に臨みアリソンに続きアドリアンまで負傷するなど不安要素が多いリヴァプールの一戦。
心配されたアドリアンはスタメンで出場し、ベンチにはアドリアン同様先日まで無所属だったロナガンが入る。試合開始からリヴァプールが押し込む展開が続くも、サウサンプトンの3バック+3センターの固い壁に決定機を作ることができない。サウサンプトンは自陣の深い位置でハメてボールを奪いロングカウンターの戦術で、時間とともにこれが効果的に機能しチャンスを作る。20分にはCKから吉田が頭で合わせるもアドリアンがスーパーセーブ。37分にはロメウのクロスをアダムスがフリーで頭で合わせるも枠外。得点とはならなかったがサウサンプトンは良いペースで進める。
そしてこのまま前半終了かと思われたロスタイム、左サイドの高い位置からのスローインからペナルティエリア内ギリギリでボールを受けたマネが右にスライドしDFを交わしながらシュートを放つとこれが綺麗に決まりリヴァプールが先制！サウサンプトンの戦術通りに試合が進むも、個の力でリヴァプールがリードして前半が終了。

前半終了間際の失点のショックからか、後半は開始から圧倒的にリヴァプールのペース。GKガンのセーブもありなんとか耐えるが、いつ2点目が入ってもおかしくない状況。
厳しいサウサンプトンは63分にロメウに代えてイングスを投入、システムを3-4-3に変更する。これが功を奏しイングスが惜しいシュートを放つなどようやくチャンスを作りリズムに乗るかと思われた70分、自陣での吉田からのパスをベドナレクがコントロールミス、その隙を逃さずマネがボールを奪いフィルミーノへ、そのままフィルミーノが決めて0-2！！その後もリヴァプールがサウサンプトンのゴールに迫るも、ガンの好セーブで0-2のまま試合が進む。
82分、残り時間も少なくなりリヴァプールに余裕さえ感じる展開だったが、ファンダイクのバックパスをアドリアンが余裕があったにもかかわらずパスをイングスに当ててしまい、ボールはそのままゴールして1-2！
これで息を吹き返したサウサンプトンが攻勢に出て、先程までの余裕が全て吹き飛んだリヴァプール。85分にはイングスに決定機が訪れも、空振りでゴールならず。その後も攻め続けるも、スコアは動かず1-2でリヴァプールが勝利！連勝スタートとなった！

サウサンプトン　１－２　リヴァプール
45分　マネ(リヴァプール)
70分　フィルミーノ(リヴァプール)
82分　イングス(サウサンプトン)

今季もマンチェスターシティがとんでもない勝点を積み重ねる事が予想されるため、リヴァプールはリーグ優勝のために引き分けすら許されない状況です。この試合はサウサンプトンが勝利していた可能性も十分にあった試合内容ですから、勝点3を取れたのはとてつもなく大きいでしょう。
一方の連敗スタートとなったサウサンプトン。課題はやはり決定力で、他のプレミアの中堅クラブと比較してもFWが弱い印象です。昨年は2部のチャンピオンシップで22ゴールを挙げた期待の新戦力のアダムスがプレミアで通用しなかった場合、厳しいシーズンとなってしまうかもしれません。

【MOM】
マネ(リヴァプール/セネガル/27歳)
→戦術的に劣勢で苦しい展開も個の力で1ゴール。そして相手のミスを見逃さずボールを奪ってからの1アシストとチームの全得点に絡む活躍！
【若手選手】
アンガス・ガン(サウサンプトン/イングランド/23歳)
→安定したハイボールの処理とシュートストップ連発で失点を2に抑える活躍。将来のA代表入りも狙える逸材。